海外取引所から仮想通貨を出金できない?現金化する方法や注意点を徹底解説

海外仮想通貨取引所を利用して、得られた利益を出金したい場合に苦労するケースが多いです。
特に、日本の仮想通貨取引所と違い独自のルールがあり、出金時にひと手間かかってしまうためです。
また、出金時にかかる手数料が高い場合が多いため、計画的に出金する必要があります。

では、実際に仮想通貨をどのような形で出金できるのでしょうか?
本記事では、海外仮想通貨取引所で仮想通貨を出金する方法を紹介します。
なお、安全に出金ができるおすすめの海外仮想通貨取引所は「【2025年】海外仮想通貨取引所おすすめ比較ランキング10選」でも紹介しているので参考にしてください。
海外取引所から仮想通貨は出金できない?
海外仮想通貨取引所で得られた利益を、仮想通貨として出金することは可能です。
出金するための条件があり、条件を満たせば出金できます。
出金するためには諸条件を満たす必要があり、比較的ハードルが高い状況です。
ただし、海外仮想通貨取引所では日本円として出金できる方法がないため、仮想通貨の出金が最も定番な方法となっています。
海外仮想通貨取引所の出金に関する基本情報
海外仮想通貨取引所で得られた利益を出金する方法を確立することで、いざ出金したい際に滞りなく対応できます。
また、最適な出金方法を選定するためにも出金に関する基本的なルールを把握しておくことが重要です。
海外仮想通貨取引所の出金に関する基本情報として、以下が挙げられます。
それぞれの情報について、詳しく解説します。
取引所ごとに出金限度額が異なる
仮想通貨取引所から出金する場合、出金の限度額が設定されているケースが大半です。
また、限度額は取引所によって条件が異なります。
さらに、同じ取引所のなかでも利用者レベルを設定して、レベルごとに出金限度額を設定している場合もあります。
出金限度額は、1日単位や1回あたりに設定される場合が多く、大量の資金を出金したくても限度額により叶わない事態が発生する場合があるため注意が必要です。
出金時には本人確認(KYC認証)が必要
海外仮想通貨取引所から出金する場合、本人確認としてKYC認証が必須とされている場合が多いです。
KYC認証とは「Know Your Customer」の略称であり、サービスを利用する際や特定のトレードを行う際、身分証明証などを提示した上で本人であることを証明し、取引所がそれを確認する行為を指します。
KYC認証は、基本的に身分を証明できる以下の資料を送付する必要があります。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
- パスポート
- 住民基本台帳カード
一部の仮想通貨取引所では、運転免許証とパスポートのみKYC認証として許可しているケースがあります。
さらに、身分証明書類で使用している顔写真が本人のもので間違いないかを確認するため、セルフィ―動画の提出を求められる可能性があるのです



セルフィ―動画は、専用のソフトにより本人確認資料の撮影をサポートするシステムで同時に撮影できるケースが多いです。
ただし、認証時にエラーが発生するケースが多く手間がかかってしまいます。
MEXCのように、KYC認証が不要で出金できる場合があるものの、KYC認証しないと限度額が低く設定されるなどの注意点があります。
日本円での出金はできない
海外仮想通貨取引所では、原則として資金を日本円として出金できません。
日本円で入金できる海外仮想通貨取引所がある一方で、出金には対応していないのが実情です。



これは、海外仮想通貨取引所が日本の金融規制に対して完全に対応していないためです。
よって、基本的には海外仮想通貨取引所で仮想通貨を国内の仮想通貨取引所に送金して、国内の仮想通貨取引所で受け取った後に仮想通貨から日本円に換金して出金するしかありません。
海外仮想通貨取引所から出金する方法
海外仮想通貨取引所から仮想通貨を出金する場合、以下のステップを踏んで手続きする必要があります。
- 国内仮想通貨取引所のアドレスを確認
- 海外取引所から出金する予定の仮想通貨を選ぶ
- 出金したい仮想通貨の金額やアドレスを入力
各ステップについて、OrangeXの例を参考に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
国内仮想通貨取引所のアドレスを確認
取引所間で仮想通貨を送金する場合、ウォレットアドレスが必要です。
よって、最初に国内仮想通貨取引所のウォレットアドレスを確認することから始めましょう。
なお、仮想通貨の銘柄によってウォレットアドレスが異なるため、送金したい仮想通貨の銘柄を決める必要があります。
コインチェックの例で説明すると、最初にコインチェックのWebサイトにアクセスしてログインしてください。
次に、メニュー内の「暗号資産の受取」をクリックします。


すると、通貨一覧が表示されるため、送金する予定の通貨名をクリックしてウォレットアドレスを確認してください。
海外取引所から出金する予定の仮想通貨を選ぶ
海外仮想通貨取引所から出金する予定の仮想通貨は、国内仮想通貨取引所のウォレットアドレスを確認する前に決定しておく必要があります。
海外仮想通貨取引所で単一の仮想通貨銘柄しか保有していない場合、選択肢は一つしかなく別途選ぶ必要はありません。
一方、複数の仮想通貨銘柄を保有しているケースでは、どの銘柄を出金するかによって利便性などが異なります。
例えば、メジャーな銘柄であるビットコインは送金処理に10分程度かかりますが、リップルの場合は3.3秒程度とすぐに送金される違いがあります。
送金完了までのスピードや手数料なども加味して、どの銘柄を出金するのかを慎重に決定しましょう。
出金したい仮想通貨の金額やアドレスを入力
出金したい仮想通貨の銘柄を決めて、国内仮想通貨取引所のウォレットアドレスを確認したら、海外仮想通貨取引所で実際の出金手続きを行います。
はじめに、OrangeXの公式Webサイトにアクセスして、ログインしてマイページ画面右上の「出金」ボタンをクリックします。
OrangeXの出金画面では、以下の必要情報を入力しましょう。


項目 | 詳細 |
仮想通貨銘柄 | 出金したい仮想通貨の銘柄 |
---|---|
出金先アドレス | 暗号資産の受取アドレス |
ネットワーク | 送金に使用するブロックチェーン |
出金額 | 最小出金額以上の金額 |
必要な情報をフォームに入力したら、「出金」ボタンをクリックします。
そして、Google Authenticatorの認証コードを入力すればOrangeXからの出金手続きは完了です。
出金手続きが完了したら、出金画面の下にある「出金履歴」または仮想通貨ウォレットを参照して送金が完了したかを確認しましょう。
仮想通貨を入出金しやすいおすすめの海外取引所
海外仮想通貨取引所の口座を開設してトレードしたい場合、入出金しやすいかどうかを重視するのもおすすめです。
入出金しやすいという観点で言えば、以下の海外仮想通貨取引所を利用すると良いでしょう。
各仮想通貨取引所のおすすめポイントについて、詳しく見ていきましょう。
OrangeX


海外取引所 | OrangeX |
---|---|
レバレッジ | 最大200倍 |
取扱銘柄数 | 355種類 |
取引手数料 | 0.02%~ |
ボーナス | 3,000円の口座開設ボーナス 7,000円の入金ボーナス |
日本語対応 | |
公式サイト | OrangeX公式サイト |
OrangeXは最大200倍レバレッジに対応しており、日本語サポートが充実しているので安心して利用できる海外仮想通貨取引所です。
出金方法は仮想通貨出金と銀行送金に対応しており、以下の特徴があります。
出金方法 | 特徴 | 所要時間 |
仮想通貨出金 | 24時間対応 | 最短1時間 |
---|---|---|
銀行送金 | 営業日のみ | 3-5営業日 |
OrangeXでは、出金するためにはKYC認証が完了している必要があると同時に、二段階認証としてGoogle認証アプリの設定が必要です。
主な出金可能な仮想通貨銘柄と手数料の条件などをまとめると、以下のようになります。
通貨 | ネットワーク | 出金手数料 | 最低出金額 |
BTC | Bitcoin | 0.00025BTC | 0.00091BTC |
---|---|---|---|
ETH | ERC20 | 0.0036ETH | 0ETH |
USDT | TRC20 | 2USDT | 0USDT |
USDT | ERC20 | 5.1USDT | 15.2USDT |
出金手続きは非常に簡単で、スムーズに完了することができます。
コールドウォレットによる資産管理や準備金証明があるなど、安心して資金を預けることができる点も魅力的です。
OrangeXはセキュリティ体制が整っており、信頼感が高い点が魅力的な海外仮想通貨取引所です。
Bybit


海外取引所 | Bybit |
---|---|
レバレッジ | 最大100倍 |
取扱銘柄数 | 1,500種類以上 |
取引手数料 | 0.005%~ |
ボーナス | 最大450万円 |
日本語対応 | |
公式サイト | Bybit公式サイト |
Bybitは、サイトの操作性が非常に高く、サーバーが安定しているためスムーズにトレードできる海外仮想通貨取引所です。
Bybitで提供されている出金方法は、仮想通貨の送金とBybit Walletが利用可能です。
出金処理は1日3回までに制限されており、さらに「午前1時から」「午前9時から」「午後5時から」と3つのタイミングに分類されています。



頻繁に出金したい場合、タイミングを見計らった対応が必要です。
また、仮想通貨の出金手数料としては無料であるものの、マイニング手数料として以下の金額がかかります。
通貨 | ネットワーク | マイニング手数料 | 最低出金額 |
BTC | Bitcoin | 13.43BTC | 0.001BTC |
---|---|---|---|
ETH | ERC20 | 0.005ETH | 0.02ETH |
USDT | TRC20 | 1USDT | 10USDT |
USDT | ERC20 | 10USDT | 20USDT |
また、本人確認レベルによって以下の制約がかかります。
本人確認なし | 本人確認レベル1 | 本人確認レベル2 | 法人向け本人確認 |
1日の上限額 <=20,000USDT 月間上限額 ≤ 100,000 USDT | 1日の上限額≤1,000,000USDT 月間上限額制限なし | 1日の上限額≤2,000,000USDT 月間上限額制限なし | 1日の上限額≤4,000,000USDT 月間上限額制限なし |
出金する際には二段階認証が必須となり、SMS認証とGoogle認証から選択できます。
Bybitは独自のBybit Walletが提供されるなど、出金に力を入れているため初心者向きな取引所と言えます。
MEXC


海外取引所 | MEXC |
---|---|
レバレッジ | 最大200倍 |
取扱銘柄数 | 2,608種類 |
取引手数料 | 0.01%~ |
ボーナス | 70USDTの口座開設ボーナス 300万円の入金ボーナス |
日本語対応 | |
公式サイト | MEXC公式サイト |
MEXCは、2,000種類以上の仮想通貨銘柄を取り扱い、高性能なマッチング技術によってトレードできる海外仮想通貨取引所です。
MEXCでは、仮想通貨の送金による出金に対応しています。
主要な銘柄の出金手数料などの条件をまとめると、以下のようになります。
仮想通貨 | ネットワーク | 出金手数料 | 最低出金額 |
BTC | BTC | 0.00065BTC | 0.001BTC |
---|---|---|---|
BEP20 | 0.00001BTC | 0.0001BTC | |
ETH | ERC20 | 0.0015ETH | 0.004ETH |
OP | 0.0006ETH | 0.005ETH | |
ARB | 0.001ETH | 0.01ETH | |
BEP20 | 0.0005ETH | 0.001ETH | |
zkSync Lite | 0.0003ETH | 0.0005ETH | |
STARK | 0.001ETH | 0.002ETH | |
Linea | 0.0002ETH | 0.0008ETH | |
XRP | XRP | 0.25XRP | 11XRP |
USDT | TRC20 | 1USDT | 3USDT |
BEP20 | 1USDT | 5USDT | |
ERC20 | 4USDT | 30USDT | |
ALGO | 2USDT | 3USDT | |
MATIC | 2USDT | 20USDT | |
ARB | 1USDT | 4USDT | |
SOL | 1.5USDT | 25USDT | |
OP | 1USDT | 10USDT | |
EOS | 1USDT | 30USDT | |
AVAX CCHAIN | 2USDT | 10USDT | |
MX | ERC20 | 1.5MX | 10MX |
BEP20 | 0.5MX | 1MX |
ステラ(XLM)やリップル(XRP)などを送金する場合、メモの入力が必須となっており、入力し忘れると送金できないか送金したものが迷子になってしまうリスクがあるので注意してください。
MEXCの場合、KYC認証をしなくてもトレードできたり入出金できたりする特徴があります。
一方で、出金に関しては認証レベルに応じて以下の制約がかかるので注意しましょう。
KYCの認証レベル | 24時間の出金限度額 |
未認証 | 20BTC |
---|---|
レベル1 | 80BTC |
レベル2 | 200BTC |
MEXCは取り扱い銘柄が多く、あらゆる銘柄を出金できる点が魅力的であり出金しやすさも評価できます。
Vantage


海外取引所 | Vantage |
---|---|
レバレッジ | 最大2,000倍 |
取扱銘柄数 | 1,000種類以上 |
取引手数料 | 手数料無料 |
ボーナス | 15,000円の口座開設ボーナス 150万円の入金ボーナス |
日本語対応 | |
公式サイト | Vantage公式サイト |
Vantageは、小額でトレードを始めやすい海外仮想通貨取引所として人気です。
出金方法として、仮想通貨の出金だけでなく、国内銀行送金やクレジットカード、Bitwalletでの出金が可能です。
豊富な出金方法に対応しているのは魅力的である一方、原則として入金と同じ方法で出金しなければなりません。
例外として、入金額以上に出金したい場合、入金額を上回る部分を銀行送金で受け取り可能です。



なぜ同じ方法にしなければならないかと言えば、マネーロンダリング対策のためです。
また、出金方法には優先順位があり、クレジットカードが最優先となり、次にBitwalletと仮想通貨、最後に国内銀行送金の順番となります。
各出金方法の条件をまとめると、以下のようになります。
出金方法 | 手数料 | 反映時間 | 最低出金額 |
国内銀行送金 | 無料 | 3~5営業日 | 5,000円相当 |
---|---|---|---|
クレジットカード | 無料 | 3営業日〜最大2ヶ月 | 5,000円相当 |
Bitwallet | 無料 | 1営業日以内 | 500円相当 |
仮想通貨 | 無料 | 3~5営業日 | 5,000円相当 |
出金条件としては、Bitwalletが最も有利に出金可能です。
なお、出金後にゼロカットの可能性があるケースでは、出金拒否される可能性もあるので注意してください。
Vantageは豊富な出金方法が用意されており、利便性が高く出金をスピーディーに行いたいトレーダーにおすすめです。
Bitget


海外取引所 | Bitget |
---|---|
レバレッジ | 最大125倍 |
取扱銘柄数 | 873種類 |
取引手数料 | 0.02%~ |
ボーナス | 30ドルの口座開設ボーナス 50万円の入金ボーナス |
日本語対応 | |
公式サイト | Bitget公式サイト |
Bitgetは独自通貨を発行しており、コピートレードサービスにも注目が集まる海外仮想通貨取引所です。
Bitgetでは、仮想通貨の送金以外にもP2P取引による出金が可能です。
仮想通貨を出金する場合、現物アカウントにある通貨のみが出金できます。
入金手数料は無料に設定されているものの、出金下数量は銘柄とネットワークで異なり、出金最低額にも違いがあります。
銘柄 | ネットワーク | 出金手数料 | 最低出金額 |
BTC | BTC | 0.00008BTC | 0.001BTC |
---|---|---|---|
ETH | ETH | 0.0016ETH | 0.0098ETH |
LTC | LTC | 0.001LTC | 0.1LTC |
BCH | BCH | 0.0001BCH | 0.01BCH |
XRP | XRP | 0.2XRP | 22XRP |
EOS | EOS | 0.08EOS | 1EOS |
USDT | TCR20 | 1USDT | 10USDT |
USDT | ERC20 | 6USDT | 1USDT |
USDT | BEP20 | 0.33USDT | 0.001USDT |
なお、1日5万ドル以上の出金を行う際には、KYC認証が必要となるので対応しましょう。
Bitgetでは、出金ホワイトリストによってBitgetに利用者が登録したアドレスに対してのみ出金を制限できる機能があるなど、安全性が高い特徴があります。
BitgetはP2P取引も選択可能であり、より簡単に出金できるメリットがある海外仮想通貨取引所です。
海外取引所から仮想通貨を出金できない原因と対処法
海外仮想通貨取引所を利用している中で、仮想通貨を出金しようとしてもできないケースがあります。
出金できない主な要因として、以下が考えられます。
以下に、各注意点の詳細を説明するとともに解決策も初回するので、ぜひ参考にしてください。
KYC(本人確認)や二段階認証に原因
海外仮想通貨取引所で出金できない要因として、KYC認証や二段階認証に起因している可能性があります。
基本的に、KYC認証が完了していないと出金できないルールとなっている取引所が多いです。
仮にKYC認証が完了していなくても出金できる取引所があるものの、出金限度額が大きく制限されるケースが大半であり注意してください。
二段階認証とは、IDとパスワード入力でログインする方法に合わせて、SMSやメールによる認証を行う仕組みのことです。
二段階認証を導入している場合、より強固なセキュリティ対策が可能となり安全に利用できるメリットがあります。
一方で、手続きという面では毎回IDとパスワード入力以外にひと手間掛けなければなりません。
海外仮想通貨取引所によっては、二段階認証を設定しないと出金できないケースがあります。
不正アクセス防止のためにも、早急に二段階認証は適切に設定しておきましょう。
出金先のウォレットアドレスを確認
海外仮想通貨取引所で仮想通貨を送金する場合、ウォレットアドレスの指定が必要です。
ウォレットアドレスとは、銀行口座で言えば口座番号のような存在であり、ウォレットアドレスを指定して送金を行います
ウォレットアドレスはトランザクションを受け取ると変更されるので、常に一定ではありません。
また、ビットコインの場合は27文字から34文字の英数字の組み合わせによりアドレスが設定されます。
ウォレットアドレスを間違えてしまうと、アドレスが存在していない場合は送金エラーとなります。
一方で、アドレスが存在している場合はウォレットに対して送金が完了するため基本組み戻しできません。
仮想通貨を出金する際、ウォレットアドレスの間違いは良くあるミスとなるので念入りに確認しましょう。
出金手数料が足りていない
海外仮想通貨取引所から仮想通貨を出金する場合、出金手数料の負担が必要です。
もし出金手数料が残高よりも上回っている場合、出金できません。
最低出金額を上回っていたとしても、出金手数料が足かせになって出金できないケースもあります。
出金方法として、出金手数料も意識して選定すると良いでしょう。
関連するよくある質問
ここでは、海外仮想通貨取引所の出金に関連する以下のよくある質問を紹介します。
質問に対する回答も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
海外取引所は日本円で出金できる?
海外仮想通貨取引所では、日本円をダイレクトに出金することはできません。
これは、海外仮想通貨取引所が日本の金融規制に対して対応しきれていないためです。
入金時には銀行送金が可能である場合でも、出金には対応していないのが実情です。
出金したい場合は、一度国内の仮想通貨取引所に仮想通貨を送金し、国内の取引所で仮想通貨を日本円に換金してから出金する方法があります。
出金できない場合の対処法はある?
海外仮想通貨取引所で出金処理できない場合、最も疑われるのがアドレスやネットワークの選定ミスです。
仮想通貨を送金する場合は必ずアドレスが指定されるので、アドレスを正しく入力して送金しなければなりません。
もしアドレスを間違えてしまうと、正しい送金先に入金されないため受け取りできなくなります。



存在しないアドレスに送金した場合、取引所に問い合わせれば組み戻ししてもらえる可能性があります。
一方で、アドレスが存在して他人に送金された場合、取り戻すことはほぼ不可能です。
ネットワークも同時に、正しく選択しないと送金が完了しません。
以上より、何度もアドレスとネットワークについて間違いがないかを確認しましょう。
また、間違えた場合は早急に取引所に問い合わせることをおすすめします。
出金手続きにかかる時間はどのくらい?
海外仮想通貨取引所で出金手続きする場合、手続き自体は難しくなく5分程度で完了します。
初めて出金する場合、出金手続きに手間取り時間がかかる場合があります。



手続き完了後に着金されるまでの時間も考慮しなければなりません。
マイニングが遅れない限り、10分程度で承認されて指定の場所に送金されます。
送金スピードを重視したい場合、イーサリアムを選択するのが良いでしょう。
出金時の税金について教えて
仮想通貨取引所から出金する場合、税金がかかることはありません。
仮想通貨トレードを行って得られた利益に対しては、納税の対象となります。
日本居住者が海外仮想通貨取引所を利用する場合、日本の税法に従って確定申告により納税しなければなりません。
本来納税しなければならないのに、無申告で納税しないと発覚した際に無申告加算税が徴収されるので注意しましょう。
仮想通貨を海外取引所から換金(現金化)する方法は?
仮想通貨を海外仮想通貨取引所から現金化する方法として、一度国内仮想通貨取引所に送金する方法がおすすめです。
はじめに、海外仮想通貨取引所で国内仮想通貨取引所に対して仮想通貨の送金手続きを行います。
次に、国内仮想通貨取引所で受け取った後に日本円に交換しましょう。
日本円への交換が完了したら、国内仮想通貨取引所で銀行口座などに出金手続きし、その後出金すれば現金化が可能です。
まとめ
海外仮想通貨取引所では、仮想通貨を出金することは比較的容易です。
一方で、ダイレクトに日本円として出金することはできず、一度国内仮想通貨取引所を経由して対応しなければなりません。
また、送金時にはウォレットアドレスを間違えないような対応が必要です。
本記事で紹介した内容を参考に、失敗せず確実に仮想通貨を出金しましょう。
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